各都道府県沖縄戦関係慰霊塔エリア/霊域参道
国立沖縄戦没者墓苑
所在地 | 糸満市摩文仁 |
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建立年月日 | 昭和54年2月25日 |
敷地面積 | 8,528㎡ |
建築面積 | 210.77㎡(参拝所110㎡、納骨堂100.77㎡) |
合祀者数 | 18万余柱 |
管理団体 | 厚生労働省社会・援護局 |
《建立の経過》
沖縄戦では軍民あわせて18万人を超える人々の生命が失われた。これら戦没者の遺骨収集は戦後いちはやく地域住民によって始められ、それぞれの地域で納骨堂や慰霊塔が造られ遺骨を納めていたが、昭和32年には日本政府が当時の琉球政府に委託し那覇市識名に戦没者中央納骨所を建設した。しかし、納骨数が増えるにつれて中央納骨所が手狭になったため、沖縄戦で戦没した人々を追悼する国立の施設として、昭和54年にこの墓苑が開設され、遺骨も中央納骨所から転骨された。
参拝所の屋根は沖縄の在来赤瓦を使い、納骨堂には沖縄産の琉球トラバーチン石1000個が古来の方法で積み上げられている。正面からみる建物は、沖縄の空と海の青さの中に見事なコントラストを見せ、その静かなたたずまいは悲惨な戦争により犠牲になった人々の御霊が安らかに眠るにふさわしい。